「ロッキーの続編? 今さら蛇足じゃないか?」
見る前はそう思っていた。だが、エンドロールが流れる頃、私は拳を握りしめ、涙を流していた。
これは単なる懐古趣味の続編ではない。伝説のチャンプ・ロッキーが、かつてのライバルの息子に魂を継承する、映画史に残る「再生」の物語だ。
この作品を3行で
- 熱すぎる継承劇:ロッキーがライバル・アポロの息子を鍛え上げる!
- 圧巻の映像体験:「長回し」で撮られた試合シーンは臨場感が段違い。
- 涙腺崩壊:ただのスポ根じゃない。父と子、そして孤独な男たちの家族の物語。
🎬 予告編
作品情報
- 作品名:クリード チャンプを継ぐ男(原題:Creed)
- 公開年:2015年
- 監督:ライアン・クーグラー
- 出演:マイケル・B・ジョーダン、シルヴェスター・スタローン 他
- 上映時間:133分
📖 あらすじ(ネタバレなし)
かつてロッキー・バルボアと死闘を繰り広げた伝説のチャンピオン、アポロ・クリード。その隠し子であるアドニスは、恵まれた生活を捨て、父と同じボクシングの道を志す。しかし、偉大すぎる父の名前は彼にとって重荷でもあった。
自分の実力を証明するため、フィラデルフィアへと向かったアドニス。彼が訪ねたのは、孤独な引退生活を送るロッキーだった。「二度とボクシングに関わる気はない」と拒絶するロッキーだったが、アドニスの瞳にかつての盟友アポロの面影を見出し、トレーナーを引き受けることになるのだが……。
✨ 『クリード』のここが熱い!3つの魅力
ここがすごい!
- ファン納得の「継承」物語:過去作へのリスペクトが完璧。
- ロッキーの再生:スタローンの枯れた演技が涙を誘う。
- 革新的な試合演出:「長回し」撮影の没入感が異常。
魅力①:ファン納得の「継承」の物語
主人公交代劇は往々にして失敗しやすいが、本作は完璧だ。アポロとの因縁、ポーリーやエイドリアンの不在といった「過去の積み上げ」が丁寧に脚本に組み込まれている。
ニワトリを追う特訓などの名シーンへのオマージュも忘れない。『ロッキー』ファンであればあるほど深く刺さる構成が見事すぎる。血の繋がらない二人が、トレーニングを通じて「本当の家族」になっていく過程は必見だ。
魅力②:ロッキー・バルボアの新たな旅立ち
これはアドニスの成長物語であると同時に、愛する人々を失い、過去の栄光の中で静かに余生を送っていたロッキーの再生の物語でもある。
彼がアドニスという「未来」と出会い、病魔と闘う気力を取り戻していく姿には、胸を打たれずにはいられない。本作でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞したスタローンの枯れた演技は、間違いなく本作の白眉だ。
魅力③:革新的な試合演出
特に中盤の試合で見せる「長回し(ワンカット)」の撮影技術は圧巻の一言。ラウンド開始から終了までカメラを一度も止めず、リングの中を縦横無尽に動き回る。
まるで自分がセコンドにいるような、あるいはリングの上で殴り合っているかのような凄まじい臨場感だ。これまでのボクシング映画の常識を覆す、挑戦的で暴力的なまでに美しい映像体験がここにある。
こんな方におすすめ!
- 『ロッキー』シリーズを見たことがある人(義務教育レベルで必見)
- 人生で大きな挫折を経験し、もう一度立ち上がりたい人
- 魂が震えるような熱い興奮を求めている人
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😅 ここが惜しい…
人を選ぶ「男臭さ」と「重厚さ」
基本的には汗と血が飛び散る硬派なスポ根映画だ。女性層やカップルが気軽に見るデートムービーのようなポップさは皆無と言っていい。
また、ドラマパートも孤独や病気といった重いテーマを扱う。テンポの良いエンタメを求める層には少し重苦しく感じるかもしれないが、その重さがあるからこそ、ラストの感動が爆発するのだ。
こんな方には向かないかも…
- 血が出るシーンや暴力描写が苦手な人
- 軽い気持ちで明るい映画が見たい人
🎭 印象的なシーン:伝説のラストバトル
「一歩ずつだ。一歩ずつ。ワンステップ・アット・ア・タイム」
王者コンランとの最終ラウンドの激闘は、スポーツ映画史に残る名シーンだ。
殴り合いの凄まじさはもちろんだが、腫れ上がった目でリングを見つめるアドニス、セコンドで叫ぶロッキー、祈るビアンカ、そして王者コンランのプライド。
全ての感情が剥き出しになり、ボクシングという競技が持つ残酷さと美しさが凝縮されている。このシーンを見るためだけに、この映画を見る価値がある。
💭 視聴後の感情
見終わった後、無性に体を動かしたくなる。そして、自分の人生において「まだやれることがあるんじゃないか」という熱い想いが込み上げてくる。
『クリード』は、過去を背負いながら未来へ進む勇気をくれる、極上の応援歌のような映画だ。
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🎬 『クリード』が好きなら絶対見るべき3選
この作品の「師弟愛」や「ボクシングの熱量」に心を動かされた人なら、きっと気に入る作品を厳選して紹介する。
1️⃣ ミリオンダラー・ベイビー(2004年)
『クリード』と同じ「ボクシング×師弟愛」を描いた傑作だが、こちらはクリント・イーストウッド監督作。ロッキーとアドニスが「陽(希望)」なら、こちらは「陰(現実)」の最高峰だ。孤独な老人トレーナーと、家族に恵まれないボクサーの絆の深さは共通しているが、その衝撃的な結末に心抉られること間違いなし。
2️⃣ バケモノの子(2015年)
細田守監督のアニメ作品。ジャンルは違うが、「孤独な少年」が「粗暴な師匠(熊徹)」に弟子入りし、ぶつかり合いながら実の親子以上の絆を育んでいく構成が、『クリード』と驚くほど似ている。王道の師弟モノが好きなら間違いなく刺さる一作。
3️⃣ キッズ・リターン(1996年)
北野武監督が描く、残酷で美しい「ボクシングと青春」。『クリード』が成功への階段を登る「光」の話なら、こちらは何者にもなれなかった男たちの「影」の話だ。対照的ではあるが、ボクシングという魔力に魅入られた男たちの生き様は必見。
📝 まとめ
『クリード チャンプを継ぐ男』は、伝説のシリーズの続編というプレッシャーを跳ね除け、新たな伝説を打ち立てた傑作だ。ボクシング映画としても、人間ドラマとしても、超一級品のクオリティを誇る。
もしあなたが今、何かに挑戦しようとしているなら、あるいは挫折から立ち直ろうとしているなら、この映画はきっと背中を押してくれるはずだ。さあ、今すぐリング(画面の前)へ上がろう。
うさぎ亭的おすすめ度
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆
8.0 / 10
超人気シリーズのバトンタッチとしては100点満点。
ただし、骨太すぎる作風のため、万人受けするわけではない。
漢なら黙って見るべし!