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【推しの子】第1期の感想|90分の1話で世界が変わる衝撃作

※本ページはプロモーションが含まれています

「嘘はとびきりの愛なんだよ」——この言葉の意味が、90分後には胸に突き刺さる。

TVアニメ『【推しの子】』第1期は、通常のアニメ3〜4話分に相当する90分の初回放送で視聴者の度肝を抜いた。転生、出産、そして悲劇。怒涛の展開で幕を開けるこの作品は、アイドルの光と闇、芸能界の残酷さを容赦なく描き出す。YOASOBIの「アイドル」が世界的ヒットを記録したことでも話題となった本作だが、物語の本質は「復讐劇」と「芸能界サバイバル」にある。1話の衝撃は本物だ。ただし、その後の展開には賛否もある。没入できた部分と、気になった部分を正直にレビューする。

🎬 予告編

📌 この作品を3行で

この作品を3行で

  • 推しのアイドルの子供に転生した医師の復讐劇
  • 芸能界の光と闇をリアルに描くサスペンス
  • 90分の第1話が「映画1本分」の衝撃

作品情報

  • 作品名:【推しの子】第1期
  • 放送年:2023年4月〜6月
  • 原作:赤坂アカ×横槍メンゴ
  • 制作:動画工房
  • 話数:全11話(第1話は90分拡大版)
  • 主題歌:YOASOBI「アイドル」/女王蜂「メフィスト」

📖 芸能界の闇に切り込むあらすじ

地方の産婦人科医・ゴローは、人気アイドルグループ「B小町」のセンター・星野アイの熱狂的なファンだった。ある日、極秘出産のためにアイが彼の病院を訪れる。推しのアイドルの出産に立ち会うという奇妙な運命。しかし出産当日、ゴローはアイのストーカーに殺害される。目覚めると、彼はアイが産んだ双子の男の子「アクア」として転生していた。もう一人の双子・ルビーもまた、前世の記憶を持つ転生者だった。

アイドルとして再び輝き始めたアイ。しかし、アクアとルビーが幼い頃、アイは何者かに殺害されてしまう。犯人の背後には「黒幕」がいる——そう確信したアクアは、母を殺した真犯人を探し出すため、自らも芸能界に足を踏み入れる。一方、ルビーは母と同じアイドルの道を志す。復讐と夢。二つの物語が、華やかで残酷な芸能界を舞台に交錯していく。

✨ 【推しの子】第1期の魅力

ここがすごい!

  • 90分の第1話で視聴者を完全に引き込む構成力
  • 恋愛リアリティショー、SNS炎上など芸能界のリアルを容赦なく描写
  • キャラクターの感情を「瞳の星」で表現する独自の映像演出
  • 有馬かな(重曹ちゃん)をはじめとする魅力的なキャラクター

90分の第1話という「賭け」は正解だった

本作最大の特徴は、初回放送を90分の拡大版にしたことだ。通常のアニメなら3〜4話分に相当するボリューム。転生、アイドルの出産、そして母の死——これらを一気に見せることで、視聴者はこの世界に完全に没入する。もし通常の30分放送で「転生したところで1話終了」だったら、多くの人が離脱していたかもしれない。突拍子もない設定を受け入れさせるための、製作陣の英断だった。

第1話は単独で劇場公開もされた。それだけのクオリティがある。アイの輝きと、その儚さ。90分をかけて丁寧に描かれた「伝説のアイドル」の存在感が、以降の物語すべての土台になる。

芸能界の光と闇をリアルに描く

本作が単なるアイドルアニメと一線を画すのは、芸能界の「闇」を容赦なく描いている点だ。恋愛リアリティショーの舞台裏、SNSでの誹謗中傷、子役の苦悩、業界の力関係——華やかなステージの裏にある残酷さが、生々しく描写される。

特に印象的なのは、黒川あかねが炎上に追い詰められるエピソード。「恋愛リアリティショーは世界中で人気だが、50人近くが命を落としている」という台詞は、現実の事件を想起させる。エンターテインメントとして楽しみながらも、どこか胸がざわつく。その感覚こそが、本作の核心なのかもしれない。

「瞳の星」で感情を語る映像表現

本作の映像で最も特徴的なのは、キャラクターの瞳に宿る「星」の表現だ。希望に満ちているとき、瞳は星のように輝く。絶望に沈むとき、その光は消える。言葉を使わずに感情を伝えるこの演出は、アニメならではの表現として見事に機能している。

第7話、黒川あかねが「アイ」を完全に憑依させるシーン。撮影が始まった瞬間、彼女の瞳に星が宿る。その変貌ぶりに、アクアも視聴者も息を呑む。声優・石見舞菜香の演技も相まって、シリーズ屈指の名シーンとなった。

有馬かな(重曹ちゃん)の圧倒的キャラ人気

本作には魅力的なキャラクターが多いが、中でも人気が高いのが有馬かなだ。かつて「10秒で泣ける天才子役」と呼ばれながら、成長とともに居場所を失っていった元天才。口は悪いが努力家で、アクアへの複雑な感情を隠しきれない不器用さが愛おしい。

第11話、新生B小町のライブシーン。ステージで不安に押しつぶされそうになる彼女の前に、「あんたの推しの子になってやる」と宣言する場面は、タイトル回収であると同時に、彼女の決意と愛情が凝縮された名台詞だ。潘めぐみの演技が、かなの魅力を最大限に引き出している。

🎭 印象的なシーン

「愛してる」

瀕死のアイが、双子の子供たちに向けて絞り出した最期の言葉。施設育ちで「愛」を知らなかった彼女は、アイドルとして「嘘の愛」を振りまいてきた。子供たちにも「愛してる」と言えなかった——その言葉が嘘だったとき、悲しませたくなかったから。だからこそ、最期に放たれた「愛してる」は、彼女が初めて口にした「本物の愛」だった。瞳から星が消えていく演出と相まって、涙なしには見られない。

「あんたの推しの子になってやる」

第11話、新生B小町のライブ。白いサイリウムを振る観客がいないことに気づき、ステージ上で不安に飲み込まれそうになる有馬かな。その瞬間、客席でたった一人、白いサイリウムを掲げるアクアの姿が目に入る。かなの表情が変わる。決意を込めた宣言は、タイトルの意味を回収する名シーンだ。

💭 視聴後の感情

第1話を見終えた瞬間、「とんでもない作品に出会ってしまった」という感覚があった。転生×アイドル×サスペンスという、一見キワモノに見える設定。しかし90分かけて丁寧に描かれた物語は、その設定を「必然」に変えてしまう説得力があった。

そして何より、EDの「メフィスト」が流れるタイミングが毎回完璧だった。クライマックスの余韻を残しながら、女王蜂の妖艶な楽曲が流れ出す。「次も見なければ」と思わせる構成の巧みさは、制作陣の力量を感じさせる。

今すぐ見たい方はU-NEXTで視聴可能(31日間無料)

こんな方におすすめ!

  • 衝撃的な展開・どんでん返しに痺れたい人
  • 芸能界の裏側・闘いを描いた作品が好きな人
  • 復讐劇・サスペンス要素のあるアニメを探している人

😅 ここが惜しい…

ここが残念…

  • 復讐劇・犯人探しのメインストーリーがほとんど進まない
  • 1話の衝撃が強烈すぎて、以降の展開に失速感
  • 転生前と転生後でアクアの性格が別人のように変化

メインストーリーが進まないもどかしさ

第1話で「アイを殺した黒幕を探す」という復讐劇が提示される。しかし第1期11話を通して、この本筋はほとんど進展しない。恋愛リアリティショー編、新生B小町結成編と、サブエピソードが続く。それぞれ面白いのだが、「で、犯人探しは?」と気になってしまう。

これは原作が連載中であることや、芸能界を舞台にした群像劇としての側面が強いことに起因する。サスペンスを期待して見始めた人には、やや肩透かしかもしれない。

1話の衝撃を超えられない「失速感」

90分の第1話があまりにも衝撃的だったがゆえに、2話以降のハードルが上がりすぎた感は否めない。恋愛リアリティショー編も面白いのだが、「1話だけシリアスで面白かった」という声があるのも理解できる。第1話を頂点として、その後は平坦な印象を受ける人もいるだろう。

また、『かぐや様は告らせたい』と比較すると、複数のジャンル(アイドル、サスペンス、恋愛、芸能界もの)を詰め込んだことで、設定に振り回されている印象もある。焦点が定まりにくく、どこに感情を乗せればいいのか迷う瞬間があった。

アクアの性格変化への違和感

転生前のゴローは、患者思いの熱血医師だった。しかし転生後のアクアは、冷静沈着で計算高いキャラクターに変貌する。もちろん「推しが殺された」という動機があるにせよ、同一人物とは思えないほどの性格変化に違和感を覚える視聴者もいる。

転生という設定自体も、「推しの子供に生まれ変わる」というオタクの夢を具現化したものとして賛否が分かれる。この設定を受け入れられるかどうかで、作品への没入度は大きく変わるだろう。

こんな方には向かないかも…

  • サスペンスの本筋がサクサク進む作品を求めている人
  • 転生設定に抵抗がある人
  • アイドルや芸能界ものに興味がない人

サウンドトラック購入先

🎬 「【推しの子】」が好きなら絶対見るべき3選

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜

『【推しの子】』と同じ赤坂アカ原作のラブコメディ。実は両作品は同じ世界線に存在する。『推しの子』のように複数ジャンルを詰め込まず、「恋愛頭脳戦」という一点に集中した構成は、より洗練された印象を受ける。ギャグとシリアスのバランスが絶妙で、赤坂アカの構成力を堪能できる一作。

ガラスの仮面

『【推しの子】』を「現代版ガラスの仮面」と評する声は多い。演劇の世界で才能を開花させていく少女・北島マヤの成長を描いた不朽の名作。黒川あかねの「憑依型演技」のルーツは、間違いなくこの作品にある。芸能界の闘い、才能と努力、嫉妬と友情——『推しの子』が好きなら、原点となったこの作品も押さえておきたい。

PERFECT BLUE

今敏監督の長編デビュー作。アイドルから女優に転身した主人公の周囲で起きる連続殺人事件を描いたサイコサスペンス。芸能界の狂気、アイデンティティの崩壊、虚構と現実の境界——『推しの子』が描こうとしているテーマを、より先鋭的に突き詰めた作品だ。アイドルの「闘い」を描いた作品の最高峰として、ぜひ併せて見てほしい。

📺 【推しの子】第1期はどこで見れる?配信状況

📊 配信サービス比較

サービス配信状況無料体験月額料金(税込)
U-NEXT見放題31日間2,189円
dアニメストア見放題31日間550円
DMM TV見放題14日間550円
Amazon Prime Video見放題30日間600円
Netflix見放題なし790円〜

👉 各サービスの詳細な違いはVOD比較7社徹底解説を参照。

📚 原作情報

原作は赤坂アカ(原作)×横槍メンゴ(作画)による漫画。2024年11月に全16巻で完結した。アニメ1期は原作4巻までの内容なので、続きが気になる方は5巻から読めばストーリーが繋がる。原作ではアニメでカットされた細かな描写や、キャラクターの心理描写がより丁寧に描かれている。物語の結末まで一気に読みたい方にもおすすめだ。

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📝 まとめ

『【推しの子】』第1期は、90分の第1話で視聴者を一気に引き込む構成力と、芸能界の光と闘いをリアルに描く作家性が光る作品だ。転生という突拍子もない設定を、「推しの子供に生まれ変わる」というオタクの夢として昇華させた発想は見事。アニメーションのクオリティも高く、キャラクターも魅力的で、没入できる要素は十分にある。

一方で、復讐劇という本筋がほとんど進まないことや、1話以降の失速感、複数ジャンルを詰め込んだことによる焦点のブレは気になった。『かぐや様は告らせたい』のような一点集中の構成と比べると、やや散漫な印象は否めない。それでも、第1話の衝撃は本物だ。まずは90分、騙されたと思って見てほしい。その先の判断は、視聴者自身に委ねられている。

⭐ 作品の特徴

評価項目コメント
ストーリー1話の衝撃は圧巻。ただし本筋の進行は遅い
映像・演出瞳の表現、ライブシーンなど高クオリティ
キャラクター有馬かな、黒川あかねなど魅力的なサブキャラ
音楽YOASOBI「アイドル」、女王蜂「メフィスト」が完璧にハマる
総合賛否はあるが、第1話だけでも見る価値あり

うさぎ亭的おすすめ度

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆

6.8 / 10

90分の1話に賭けた製作陣の勝利。ただし、その後を超えられるかは2期以降に期待。

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