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「正直なめてた」——これが、原作漫画の大ファンである私が映画『BLUE GIANT』を観終えた直後の本音だ。
漫画で「音が聴こえる」と評された作品を、どうやって映像化するのか。その不安を、世界的ピアニスト上原ひろみ率いる最高峰のミュージシャンたちが、圧倒的な演奏で吹き飛ばしてくれた。これはアニメ映画の枠を超えた、劇場で体感する魂のジャズライブだ。
🎬 予告編
📌 この作品を3行で
この作品を3行で
- 世界一のジャズプレイヤーを目指す18歳の熱すぎる青春
- 上原ひろみ×馬場智章×石若駿による「本物のジャズ」
- 原作ファン必見、映画オリジナルのラストに震える
作品情報
- 作品名:BLUE GIANT
- 公開年:2023年
- 監督:立川譲
- 原作:石塚真一(小学館『ビッグコミック』連載)
- 音楽:上原ひろみ
- 上映時間:120分
- 声の出演:山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音
📖 世界一を目指す18歳のあらすじ
仙台に暮らす高校生・宮本大は、ジャズに魅了され、毎日ひとり河原でテナーサックスを吹き続けてきた。楽譜は読めない。師匠もいない。それでも、「世界一のジャズプレイヤーになる」という途方もない夢だけを抱えて、卒業と同時に上京する。
転がり込んだのは、高校の同級生・玉田俊二のアパート。ある夜、ライブハウスで出会ったのは、幼い頃からジャズに全てを捧げてきた凄腕ピアニスト・沢辺雪祈。タイプも才能も全く異なる3人が、バンド「JASS」を結成する。目標は、日本最高峰のジャズクラブ「So Blue」に10代のうちに立つこと。二度とないこの瞬間を、全力で鳴らすために——。
✨ 原作ファンが震えたこの映画の魅力
ここがすごい!
- 上原ひろみ率いる一流奏者による「本物のジャズ」
- 天才・秀才・凡才、三者三様のキャラクターに感情移入
- クライマックスの「まさか」が魂を揺さぶる
上原ひろみによる「本物のジャズ」が鳴り響く
原作ファンとして最大の不安は、「音楽」だった。漫画では「音が聴こえる」と評されるほど、読者の脳内で理想の音が鳴っていた。それを現実の音にしたとき、チープになるのではないか——。
その不安は、冒頭の演奏で完全に吹き飛んだ。世界的ピアニスト上原ひろみ、気鋭のサックス奏者・馬場智章、天才ドラマー・石若駿。この布陣が「JASS」の音を具現化している。アニメの劇伴ではない。一流ミュージシャンによる、魂のこもったライブ演奏がそのまま流れてくるのだ。
第47回日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞したのも納得。耳が幸福に震える、という体験を映画で味わえる。
三者三様のキャラクターが「自分の分身」になる
主人公・宮本大は、ジャズに対して迷いがない。夢のためなら何でも捨てられる、ある種の「ネジが外れた」天才だ。正直、共感するのは難しい。眩しすぎて直視できない太陽のような存在。
だからこそ、多くの観客が感情移入するのは残りの2人だろう。幼少期からピアノを弾いてきたのに「個性がない」と評される雪祈。そして、完全な初心者からドラムを始め、必死で2人に食らいつく玉田。彼らの葛藤は、何かの天才になれなかった私たちの姿そのものだ。
特に玉田の成長物語は涙腺を破壊する。「僕は君の成長するドラムを聴きに来てるんだ」——このセリフを聞いたとき、もう前が見えなくなっていた。
クライマックスの「まさか」が魂を揺さぶる
終盤、物語は予想外の方向に転がる。詳細は伏せるが、最高の状態で最後のライブを迎えることは許されない。不完全な状態で、それでも彼らは舞台に立つ。
「今できる全力を全部出す」——これがジャズであり、人生だ。完璧な演奏なんてない。その日、その夜、その瞬間に自分を燃やし切る。映画のラストは、その真理を音で叩きつけてくる。
原作ファンに伝えたいのは、このラストシーンは映画オリジナルだということ。原作とは異なる展開が用意されており、これがまた、映画ならではの感動を生んでいる。「原作と違う」ことがプラスに働いた稀有な例だと思う。
🎭 印象的なシーン・セリフ
「オレたち、死ぬほどカッケーな!」
初ライブ後、客がたった3人でも、135回ミスしても、大が放つこの一言。根拠のない自信ではない。全力を出し切った者だけが言える言葉だ。ここで心を掴まれた。
雪祈の左手ソロ(アンコール)
右手を負傷した雪祈が、それでもピアノの前に座る。片手で弾く姿は、「内臓をひっくり返すくらい自分をさらけ出す」という言葉の体現。このシーンは原作にない映画オリジナル。原作ファンこそ必見の名場面だ。
「次は…もっと良い演奏しますので」
So Blueの支配人に言い放つ大の言葉。傲慢ではなく、純粋な宣言。「終わり」ではなく「始まり」を予感させるラストに、続きが見たくなる。
💭 視聴後の感情
観終わった後、しばらく動けなかった。エンドロールが流れている間、頭の中ではまだJASSの演奏が鳴り響いていた。
ジャズって、こんなに熱かったのか。恥ずかしながら、今まで「お洒落なバーで流れる音楽」程度の認識だった。それが完全に覆された。汗だくで、全身で、命を削って音を出す。それがジャズだった。
そして、夢を追いかけることの眩しさと切なさ。「あの頃の自分」を思い出して、少しだけ胸が痛くなった。でも、痛いだけじゃない。もう一度、何かに本気になりたい——そんな気持ちにさせてくれる映画だ。
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※できれば音響の良い環境で。イヤホンやヘッドホン推奨。
こんな方におすすめ!
- ジャズを「お洒落BGM」程度にしか知らない人——「ジャズってこんなに熱いのか」という衝撃体験ができる
- バンド経験者・楽器演奏者(過去含む)——練習の苦しさ、ライブの高揚、仲間との衝突…全てが「わかる」
- 何かに本気で打ち込んだ経験がある、または打ち込みたい人——ジャンル問わず「全力の美しさ」に共鳴する
😅 ここが惜しい…正直気になった点
3DCG演出の違和感
ここが残念…
- 演奏シーンの3DCGと手描きアニメの質感の差が気になる
- 2時間で原作の核心部分をまとめたため、展開がやや駆け足
演奏シーンではモーションキャプチャーを使用した3DCGが導入されている。楽器を弾く指の動き、体の揺れをリアルに再現するための手法であり、その意図は理解できる。
ただ、正直に言えば「顔が似ていない」と感じる瞬間がある。通常シーンの手描きアニメとの切り替えで違和感を覚える人もいるだろう。個人的には、音楽に没入すれば気にならなくなるレベルだが、気になる人には気になるポイントだと思う。
また、原作の「仙台編」(1〜4巻)がほぼカットされているため、大がジャズに魅了された原点が回想程度に留まる。2時間という尺を考えれば仕方ないが、原作ファンとしてはもう少し丁寧に描いてほしかった部分もある。
こんな方には向かないかも…
- 3DCGと手描きアニメの切り替えが気になる人
- 原作の仙台編を丁寧に描いてほしかった人
サウンドトラック購入先
- Spotify:配信あり(全29曲・約1時間12分)
- Apple Music:配信あり(空間オーディオ対応)
映画を観た後は、ぜひサントラも聴いてほしい。Apple Musicの空間オーディオで聴くと、まるでライブハウスの中にいるような没入感が味わえる。
🎬 『BLUE GIANT』が好きなら絶対観るべき3選
セッション(2014)
『BLUE GIANT』が音楽の「情熱」を描いた作品なら、『セッション』は「狂気」を描いた作品だ。名門音楽学校で鬼教師に追い詰められていくジャズドラマーの物語。デイミアン・チャゼル監督のラスト9分19秒は、映画史に残る伝説のセッション。『BLUE GIANT』で熱くなった心に、さらに火を注ぎ込む一本。
ラ・ラ・ランド(2016)
『セッション』のデイミアン・チャゼル監督が次に手がけた、ジャズ×夢追い人のミュージカル映画。女優を目指すミアと、自分の店を持ちたいジャズピアニストのセブ。2人の夢と恋が交差するロサンゼルスの物語。『BLUE GIANT』と同じく「一瞬の輝き」を描いた作品であり、切なさの質感が似ている。
ソウルフル・ワールド(2020)
ピクサーが「魂」と「情熱」をテーマに描いたアニメーション。ジャズピアニストを夢見る音楽教師が、「生まれる前の魂の世界」に迷い込む。「人生のきらめきとは何か」を問いかける深い物語。ジャズが全編を彩り、『BLUE GIANT』と同じく「音楽への愛」が詰まった一本だ。
📺 BLUE GIANTはどこで見れる?配信状況まとめ
視聴はこちらから
- U-NEXT(31日間無料体験):見放題
- dアニメストア(初回31日間無料):見放題
- Netflix:見放題
- Amazon Prime Video(30日間無料体験):レンタル
- DMM TV:レンタル
📊 配信サービス比較
| サービス | 配信状況 | 無料体験 | 月額料金(税込) |
|---|---|---|---|
| U-NEXT | 見放題 | 31日間 | 2,189円 |
| dアニメストア | 見放題 | 31日間 | 550円 |
| Netflix | 見放題 | なし | 890円〜 |
| Amazon Prime Video | レンタル | 30日間 | 600円 |
| DMM TV | レンタル | 14日間 | 550円 |
👉 各サービスの詳細な違いはVOD比較7社徹底解説を参照。
主要サービスで見放題配信中。U-NEXTまたはdアニメストアなら31日間無料で視聴できる。すでにNetflixに加入しているなら、今すぐ観られる。
📚 原作情報
原作は石塚真一による漫画『BLUE GIANT』(全10巻・完結)。映画は主に5〜10巻の「東京編」を映像化しており、1〜4巻の「仙台編」は回想でのみ登場する。映画の続きが気になる方は、ヨーロッパ編『BLUE GIANT SUPREME』(全11巻)へ。さらにアメリカ編『BLUE GIANT EXPLORER』(全9巻)、現在連載中のニューヨーク編『BLUE GIANT MOMENTUM』と、大の旅は続いている。
📝 まとめ
原作漫画の大ファンとして、正直、映画化には不安があった。「音が聴こえる漫画」をどう映像にするのか。その音は、読者の脳内で鳴っていた理想の音を超えられるのか。
結論から言えば、超えてきた。上原ひろみ、馬場智章、石若駿という最高峰のミュージシャンが、JASSの音を完璧に具現化してくれた。3DCG演出に若干の違和感はあるものの、音楽に没入すれば気にならなくなる。むしろ、原作にないラストシーンの改変は、映画ならではの感動を生んでいた。
ジャズを知らなくていい。楽器を弾けなくていい。この映画は、何かに本気で打ち込んだことがある全ての人に刺さる。そして、忘れていた「全力」を思い出させてくれる。120分のジャズライブを、ぜひ体感してほしい。
⭐ 作品の特徴
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| ストーリー | ★★★★★ |
| 映像・演出 | ★★★★☆ |
| 音楽 | ★★★★★ |
| キャラクター | ★★★★★ |
| 原作再現度 | ★★★★☆ |
うさぎ亭的おすすめ度
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆
9.0 / 10
原作ファンの不安を吹き飛ばす、魂のジャズライブ。