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WOOD JOB! (ウッジョブ) 感想とあらすじ|矢口史靖監督が描く「林業×青春」の最高傑作

「職業映画」の最高傑作は何かと聞かれたら、私は迷わずこの作品を挙げる。

『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』で日本中を笑いと感動で包んだ矢口史靖監督が選んだ次なる舞台は、携帯の電波も届かない山奥の村。テーマはまさかの「林業」だ。

「どうせ地味なお仕事紹介映画でしょ?」なんて思って見始めると、冒頭数分でその先入観は心地よく裏切られることになる。

この作品を3行で

  • 笑って泣ける「林業×青春」エンターテインメントの決定版
  • CG一切なし!画面からマイナスイオンが溢れる「本物の自然」
  • 「早く帰りたい」が「帰りたくない」に変わる瞬間に涙する

🎬 予告編

予告編を見るだけで、この映画が持つ「陽」のエネルギーが伝わってくるはずだ。だが本編には、この予告編すら凌駕する圧倒的な「神々の領域」が待ち受けている。

作品情報

  • 作品名:WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜
  • 公開年:2014年
  • 監督・脚本:矢口史靖
  • 原作:三浦しをん「神去なあなあ日常」
  • 出演:染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明 他
  • 上映時間:116分

📖 あらすじ(ネタバレなし)

大学受験に失敗し、彼女にもフラれ、進路も決まらない自堕落な都会っ子・平野勇気(染谷将太)。

ある日、ふと目にしたパンフレットの表紙に写る美女(長澤まさみ)に一目惚れした彼は、下心丸出しで林業研修プログラムに参加することを決意する。

しかし、彼を待っていたのは、携帯の電波も届かないド田舎「神去(かむさり)村」と、凶暴なまでの野生児・飯田ヨキ(伊藤英明)によるスパルタ指導だった。

チェーンソーの振動、ヒルの襲撃、そして過酷な労働。逃げ出したい一心で日々を過ごす勇気だったが、村の人々や自然と向き合う中で、少しずつ彼の中で何かが変わり始めていく。

✨ 『WOOD JOB!』の魅力

ここがすごい!

  • 「あと何日」の意味が変わる!感動の構成力
  • セットじゃない!樹齢100年の巨木が魅せる画力
  • 重くならない!心地よいコメディとテンポ

魅力①:人間関係とカウントダウンの「反転」

物語の序盤、都会っ子の勇気は、研修が終わって都会へ帰れる日を指折り数えている。「あと何日でこの地獄から抜け出せるか」と。

しかし、物語が進むにつれて、彼を受け入れたヨキや村人たちが、逆に「勇気があと何日で帰ってしまうか」を惜しんで数え始める。

この「カウントダウンの意味の反転」が、説明的なセリフではなく、日々の作業や食事、祭りの準備といった描写の積み重ねだけで描かれている点が本当に素晴らしい。

気づけば観客である私たちも、勇気と一緒に「まだこの村にいたい」と願ってしまうのだ。

魅力②:圧倒的な「本物の自然」の画力

本作には、ハリウッド大作のような派手なCGや爆破シーンはない。しかし、その画面の力強さはそれらに勝るとも劣らない。

映し出されるのは、セットではない本物の樹齢100年を超える巨木や、どこまでも続く深い森。

自然を相手にする仕事の「雄大さ」や、時には命に関わる「厳しさ」が、圧倒的な説得力を持って迫ってくる。

ただスクリーンに木が映っているだけなのに、その神々しさに目を釘付けにされる体験は、この映画ならではの魅力だ。

魅力③:心地よいコメディとテンポ

林業という硬派なテーマを扱いつつも、そこは矢口史靖監督作品。ユーモアと軽快な会話劇が随所に散りばめられている。

大きなサスペンスや事件が起きるわけではないが、個性豊かな村人たちとのやり取りや、勇気のドタバタな成長劇のおかげで、中だるみすることなく最後まで一気に観られる。

深いテーマ

「農業は自分で作った野菜を自分で食えるが、林業の結果が出るのは俺らが死んだ後だ」

劇中で語られるこの言葉こそ、本作の魂だ。木を切り、植え、育てる。その成果は人の一生では測れない。

この「100年単位の仕事」に従事する人々の哲学と、自然への畏敬の念が、コメディの奥底にしっかりと流れている。

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こんな方におすすめ!

  • 邦画で「気軽に楽しめて、最後はスカッとする」映画を探している人
  • 毎日の満員電車や都会の生活に疲れてしまった人
  • 緑に癒やされたい、デトックスしたい大人
  • 仕事へのモチベーションを取り戻したい人

📺 『WOOD JOB!』はどこで見れる? 配信状況

視聴はこちらから

📊 配信サービス比較

配信サービス配信状況月額料金
U-NEXT見放題2,189円 (ポイント付与あり)
Amazon Prime Videoレンタル / 見放題600円
Netflix配信なし790円〜
Hulu配信なし1,026円
※最新の配信状況は各公式サイトでご確認ください。

😅 ここが惜しい…

都会パートの退屈さと、ステレオタイプな描写

ここが残念…

  • 序盤の都会パートが、山に入ってからの映像美に比べてやや退屈に感じる。
  • 主人公の大学のサークル仲間(スローライフ研究会)の描写が、少し軽薄でステレオタイプすぎる。見ていて不快感(ノイズ)を覚える人もいるかもしれない。

ただし、この都会パートの「軽さ」や「不快感」があるからこそ、神去村の人々の「重厚さ」や「温かさ」が際立つのも事実だ。

🎭 印象的なシーン

「農業は自分で作った野菜を自分で食えるが、林業は結果が出るのは俺らが死んだ後だ」

また、ヨキと勇気が高い木の上で弁当を食べるシーンも忘れられない。空撮で捉えられたその映像は、足がすくむような高さへの恐怖よりも、目の前に広がる世界への「美しさ」と「感動」が勝る、圧巻のカットとなっている。

💭 視聴後の感情

見終わった後、心の中のモヤモヤがきれいに洗い流されたような爽快感がある。

典型的な都会っ子だった主人公が、汗を流し、逞しく変化していく姿は、何度見てもグッとくる。

「明日からまた頑張ろう」、そう思わせてくれるエネルギーに満ちた作品だ。

🎵 サウンドトラック情報

サウンドトラック購入先

  • Amazon Music:配信あり
  • Spotify:配信あり
  • CD購入:Amazon / 楽天ブックス

🎬 「WOOD JOB!」が好きなら絶対見るべき3選

『WOOD JOB!』に心を動かされた人なら、きっと気に入る作品を厳選して紹介する。

1️⃣ おもひでぽろぽろ(1991年)

『WOOD JOB!』の大人女性版。

都会での生活に少し疲れた主人公が、休暇を利用して田舎の農業(紅花摘み)を手伝いに行き、自分の人生を見つめ直す物語。「田舎の労働の厳しさと、そこにある喜び」をリアルに描いている点が本作と非常に近い、スタジオジブリの名作。

2️⃣ カーズ(2006年)

実はストーリー構成が『WOOD JOB!』とほぼ同じ。

「都会(レース界)のエリート気取りの若造」が、ひょんなことから「ド田舎の寂れた町」に閉じ込められ、そこで暮らす個性的な人々との交流を通じて「スローライフ(人生で本当に大切なこと)」を学ぶ。

車か人間かの違いだけで、得られる感動と教訓は共通している。

3️⃣ サバイバルファミリー(2017年)

同じ矢口史靖監督が描く、もう一つの「自然との対峙」。

『WOOD JOB!』が人々の大らかさや自然の「陽」を描いた作品なら、こちらは現代文明の脆さや人間の「陰(極限状態)」を描いたサバイバル・コメディ。

「電気が世界から消えたら」という状況下で、都会の家族がどう生き抜くか。監督の振り幅を楽しんでほしい。

📝 まとめ

『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』は、単なるお仕事紹介映画ではない。

都会の喧騒に疲れ、何のために働いているのか分からなくなった時、この映画はきっと心の処方箋になるはずだ。

100年先の未来を想いながら木を植える神去村の人々の姿を見て、あなたも少しだけ、肩の力を抜いてみませんか?

「なあなあ(ゆっくりいこう)」の精神が、あなたの明日を少し明るくしてくれるでしょう。

うさぎ亭的おすすめ度

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆

8.0 / 10

『ウォーターボーイズ』を超える矢口監督の最高傑作。

テンポが良く観やすい上に、深いテーマ性もしっかり入った良作!

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