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先に答えを書く。ロッキー・バルボアは本編に一度も登場しない。名前は会話に出るしジムには写真も飾ってあるが、スタローンの姿は最後まで画面に現れない(製作にはクレジットされている)。理由として報じられているのは二つで、ひとつは本作の方向性が自分の考えるロッキー像とは違うとスタローン本人が語ったこと、もうひとつはシリーズを長く手がけてきた製作者アーウィン・ウィンクラーとの権利をめぐる対立が続いていることだ。1976年の『ロッキー』から数えて9本目にして、彼が画面にいない最初の1本になった。
ロッキーが、一度も出てこない。
『ロッキー』から数えて9本目にあたるこのシリーズを、筆者は1作目から順に観て、記事にしてきた。前作『炎の宿敵』にはシリーズで一番高い点をつけている。その流れで本作を再生して、最初に気づいたのがこれだった。名前は出てくる。ジムには写真も飾ってある。それでもスタローンは最後まで画面に現れない(製作陣には名を連ねている)。
ただ、不在そのものが問題なのではない。引っかかったのは、その穴を埋めるはずだった新しい因縁のほうに、こちらの気持ちが素直に乗らなかったことだ。18年の服役を終えて現れる幼馴染デイム。彼がリングを要求する。観ているうちに、主人公ではなく敵を応援している自分に気づく。観終えてつけた点は、前作を下回った。
📺 『クリード 過去の逆襲』の配信状況【2026年8月版】
| 配信サービス | 配信状況 | 無料体験 |
|---|---|---|
| Hulu | 見放題 | なし |
| Amazon Prime Video | レンタル | 30日間無料 |
| FODプレミアム | レンタル | なし |
| Netflix | 配信なし | — |
| U-NEXT | 配信なし | — |
2026年8月25日時点で、見放題で観られるのはHuluだけだ。前2作はU-NEXTでも見放題になっているが、本作はU-NEXTの見放題対象から外れている。シリーズを通しで追うつもりなら、この1本だけHuluが必要になると覚えておくといい。Amazon Prime VideoとFODでも観られるが、どちらも1本ごとの課金になる。配信状況は変動するため、最新情報は各サービスの公式サイトでも確認してほしい。
👉 今すぐ観るなら Hulu で見放題配信中。
敵側の人生に泣かされたいなら、先に『クリード 炎の宿敵』を観たほうがいい。あちらは負けた側の30年を丸ごと描いた続編で、本作とは正反対の場所に感情のピークがある。
🎬 予告編
この作品を3行で
- ロッキーが一度も出てこない、シリーズ初の1本
- 18年ぶりに現れた幼馴染が、奪われた時間を取り返しに来る
- 主演のマイケル・B・ジョーダンが初めて監督を兼ねた116分
作品情報
- 作品名:クリード 過去の逆襲(原題:Creed III)
- 公開年:2023年(日本公開:2023年5月26日)
- 監督:マイケル・B・ジョーダン
- 脚本:キーナン・クーグラー、ザック・ベイリン
- 出演:マイケル・B・ジョーダン、ジョナサン・メジャーズ、テッサ・トンプソン、フィリシア・ラシャド、ウッド・ハリス
- 上映時間:116分
- ジャンル:ドラマ / アクション
- 出典:TMDB

📖 あらすじ(ネタバレなし)
世界ヘビー級チャンピオンのまま現役を退いたアドニス・クリードは、プロモーターとして後進を育てながら、妻ビアンカと娘アマーラとの生活を送っている。ロサンゼルスの高台に建つ家、自分の名前がついたジム、埋まった予定表。この映画のアドニスは、開始時点ですでに全部持っている。
そこへ、デイミアン・アンダーソンが現れる。少年時代を一緒に過ごし、アドニスが兄のように慕っていた男だ。だが二人はある夜を境に18年間会っていない。デイムはその18年を刑務所で過ごし、出てきた今もアマチュア時代の記録しか持っていない。彼が求めるのはひとつ、リングに上がることだけだ。そしてアドニスには、その願いを断れない理由がある。
🥊 ロッキーが出ない理由|スタローンの言い分と、権利をめぐる争い
作品の外側の話になるが、知らずに再生すると最後まで「そのうち出てくるはず」と待ち続けることになるので、先に片付けておく。本編にロッキーは出ない。回想もカメオもない。ジムの壁に写真があり、会話で名前が出る。用意されているのはそこまでだ。
理由の一つ目は、作りの方向性だ。スタローンは公開当時のインタビューで、本作が自分なら選ばなかった方向へ進んだと語り、製作のウィンクラーと監督のマイケル・B・ジョーダンとは考え方が違うという言い方をしている。前2作より暗く重い話になったこと、そして「持たざる者が這い上がる」以外の軸を選んだことが、彼の考えるロッキー像から離れて見えたようだ。製作にはクレジットされたまま、演じる側には回らなかった。
二つ目のほうが根は深い。スタローンは近年、ロッキーの権利を自分は一切持っていないことへの不満を繰り返し公にしている。相手は1作目から製作を続けてきたウィンクラーで、この対立は本作の企画より前から続いている。報道では、方向性の食い違いよりこちらのほうが不在の理由として大きいとされ、今後ロッキーを演じることがあるのかどうかも見通せない状態だという。
では観る側にとって何が変わるのか。後半の「惜しい」でも書いたとおり、アドニスに横から水を差す役が空席になったぶん、対話が減って独白が増える。師匠から離れて一人で立つ物語としては筋が通っているので、これを欠落と取るか自立と取るかで受け取り方が分かれる。ロッキーが動いて喋るところをもう一度観たいなら、前作『クリード 炎の宿敵』までで止めておくほうが満足できる。
✨ この作品の魅力
ここがすごい!
- ジョナサン・メジャーズが、主役の座を正面から食いにくる
- 手を差し伸べた側が、いつのまにか追われる側に回る二重構造
- IMAXカメラが、汗の一粒と肌の波打ちまで映す
- 勝敗ではなく「許し」に着地しようとしている
デイムを演じる男が、画面の重心をずらしていく
ジョナサン・メジャーズが出てきた瞬間から、この映画の重心が変わる。
まず体が違う。出所してジムに顔を出すときの、服の中で余っている肩。そこから試合に向けて絞られていく過程で、同じ人物とは思えないシルエットになる。マイケル・B・ジョーダンも相当に作り込んだ体をしているのに、二人が並ぶとアドニスのほうが細く見える瞬間がある。ボクシング映画で主人公が体格負けして見えるのは、けっこうな事件だ。
それ以上に効いているのが表情だ。デイムは笑う。よく笑う。アドニスの家に招かれて食事をしながら、昔話をして笑っている。なのに、何を考えているのかまったく読めない。恨んでいるのか、感謝しているのか、それとも計算しているのか。18年ぶんの何かが顔の裏側にあるのは分かるのに、その中身が最後まで見えない。この不気味さを、メジャーズはセリフに頼らずに出してくる。
思い出したのは『ロッキー3』のクラバー・ラングだった。あちらは分かりやすい獣で、目を見れば何を考えているかが一発で分かる。デイムはその逆だ。柔らかい態度のまま、少しずつ距離を詰めてくる。だから観ているこちらも、警戒していいのか歓迎していいのか決められないまま前半を過ごすことになる。
本作を観る理由が一つしかないとしたら、筆者はこの人だと答える。
気づけば、敵を応援していた
ロッキーからクリードまで、このシリーズの燃料はずっと同じだった。持っていない男が、持っている男に殴りかかる。1作目のロッキーは借金取りの使い走りだったし、アドニスも父の名前を隠して無名から始めた。こちらが前のめりになるのは、その「持っていなさ」に自分を重ねられるからだ。
本作は、その配置をひっくり返している。家も金も戦績も主人公の手にあり、デイムに残っているのは18年ぶんの空白だけだ。シリーズの燃料をそのまま渡された敵役が、正面から立っている。
しかもアドニスは、彼に手を差し伸べる側から始まる。ジムに入れてやり、練習相手をつけ、機会を作ってやる。その手が、いつのまにか自分の首元に届いている。助けた側が追われる側に回るという二重構造は、シリーズ9本目にしてよく思いついたものだ。
ただ、ここで正直に言うと——この仕掛けの面白さと、映画としての熱さは別だった。デイムに肩入れしてしまうということは、リング上でアドニスを応援しきれないということでもある。後半のトレーニングシーンで主人公が汗を流しているのを見ながら、こちらの体温が上がりきらない。仕組みとしては新しいのに、拳の一発ごとに乗っていけない。この違和感の正体は、後半の「惜しい」でもう一度書く。
汗の一粒まで見せてくる
試合の画は文句なしにいい。IMAX用のカメラで撮られたファイトシーンは、打たれた瞬間に肌が波打つところや、飛び散る汗の一粒一粒まで拾ってくる。テレビのボクシング中継では絶対に見えない距離で、それも減速して見せられる。
劇場では試合シーンだけ画面比率が広がる仕掛けもあったらしいが、これは配信では再現されない。家で観る場合、ここは体験として一段落ちる。とはいえ音を上げて暗くすれば、殴打の低音は十分に腹に来る。
深いテーマ
本作が狙っているのは、勝敗の決着ではなく「許し」だ。殴られてから立ち上がるまでを描いてきたシリーズが、ここでは殴り合いが始まる前の18年へ手を伸ばしている。題材としては、こちらのほうが厄介だ。少年時代に決まってしまった上下関係と、そこで起きた出来事は、大人になっても勝手には片づかない。地元の狭い人間関係を引きずったことがある人なら、デイムの言い分がまったくの逆恨みではないと分かるはずだ。リングはその清算の場として用意されている。この狙い自体は、シリーズの中で一番大人びている。
🎭 印象的なシーン
一つ目は、デイムが最初に現れる場面。ジムの外で待っていた男が、アドニスに向かって笑いかける。その笑顔が、こちらには一切安心をくれない。抱き合っているのに、画面の温度だけが下がっていく。
もう一つは、試合の途中で観客席が消える演出だ。音が引き、照明が落ち、リングの上に二人だけが残る。賛否が割れるところで、これを冷めると感じる人がいるのは分かる。実際、直前まで積み上げてきたボクシング映画としてのリアリティは、ここで一度手放されている。それでも筆者は、この数十秒は成立していたと思う。この試合の観客は本当は二人しかいない、と言い切ったことになるからだ。
💭 視聴後の感情
つまらなかったわけではない。116分は退屈せずに観られるし、メジャーズの芝居は観てよかったと思っている。それでも最後に残ったのは、達成感ではなく物足りなさだった。
前作を観た後は、ドラゴ親子が黙って走っているラストがしばらく頭から離れなかった。本作を観た後に残ったのは、そういう画ではなく「あの人はどこにいたんだろう」という宙ぶらりんな疑問だった。(悪くない映画に対して失礼な感想だとは思っている)
こんな方におすすめ!
- 『クリード』1作目・2作目を観てきた人——アドニスの物語の区切りとして、ここは通っておく価値がある
- 悪役の芝居で映画を観る人——ジョナサン・メジャーズのデイムは、近年のスポーツ映画で一番厄介な敵役だ
- 勝ってスカッとするより、こじれた関係が清算されるところを観たい人(特におすすめ)
😅 ここが惜しい
ロッキーがいない穴は、思っていたより大きい
覚悟はしていた。前作の時点でロッキーは「お前の時代だ」と言い残していたし、そろそろ弟子だけで立つ番だというのも分かる。独り立ちの物語として、この選択は理屈が通っている。
それでも観ていると、あの人がいれば成立していたはずの場面が何度も来る。アドニスが迷っている場面、家族と噛み合わない場面、リングに戻ると決める場面。相談する相手がいないので、主人公は自分の中だけで答えを出してしまう。ロッキーの役目は励ますことより、アドニスの言い分に横から水を差すことだった。その役が空席のまま話が進むので、対話が減って独白が増える。
物語の外側の事情としては、スタローン本人が本作の方向性を自分の作風とは違うものだと語り、出演を見送ったことが報じられている。事情は事情として、作品の中に開いた穴は残る。
主人公に、失うものがありすぎる
これが、こちらの体温が上がりきらなかった理由の本体だ。
アドニスは無敗のまま引退したチャンピオンで、家庭も事業も順調だ。負けても失うのは名誉だけで、生活は揺らがない。一方のデイムは、ここで勝てなければ本当に何も残らない。ボクシング映画のカタルシスは「これを失ったら後がない男」に賭けることで生まれるのに、その席に座っているのが敵のほうなのだ。
だからトレーニングの場面も、シリーズの前例ほど効いてこない。ロッキーが生卵を飲んで階段を駆け上がったのは、そうしないと明日が変わらなかったからだ。アドニスの特訓は、すでに手にしたものを守るための作業に見える。順番として、彼が追い詰められるのが遅すぎる。
試合の途中が、まるごと飛ぶ
クライマックスの編集には引っかかった。序盤のラウンドを見せた後、中盤が丸ごと省略されて一気に終盤へ跳ぶ。試合が動いた理由も、どちらが押していたのかも、こちらは受け取れないまま決着の直前に置かれる。
殴られて、下がって、盛り返す。この積み上げがあるからラスト1ラウンドが効くのに、そこを飛ばされると最後の数分が単発の見せ場になってしまう。演出の新しさを狙った結果というより、単純にもったいない。
ここが残念…
- ロッキーの不在で、主人公が誰とも噛み合わないまま自問自答する時間が増えた
- 失うもののない敵と、失うものが多すぎる主人公。感情が敵側へ流れる
- クライマックスの中盤ラウンドが省略され、決着だけが浮いて見える
- アマチュア戦績しかない元受刑者が、いきなり世界戦のリングに立つ運びには無理がある
こんな方には向かないかも…
- ロッキーシリーズの続きとして観たい方(スタローンは本編に登場しない)
- 泥臭い這い上がりのカタルシスを期待している方
- 試合の駆け引きをラウンドごとに追いたい方
サウンドトラック購入先
- Spotify(スコア盤 / Joseph Shirley):配信あり
- Apple Music(スコア盤):配信あり
- Spotify(The Soundtrack / Dreamville):配信あり
- Apple Music(The Soundtrack):配信あり
本作では「Gonna Fly Now」が一度も鳴らない。ビル・コンティのあのファンファーレを待っていると、最後まで来ないまま終わる。スコアはJoseph Shirleyが担当し、主題歌側はJ. Cole率いるDreamvilleが取り仕切っている。音楽の面でシリーズと切り離す判断が、いちばん徹底された1本だ。
🎬 「クリード 過去の逆襲」が好きなら絶対見るべき3選
ソーシャル・ネットワーク(2010年)
本作の核心は、リングの外にある。置いていった側と、置いていかれた側。その清算をボクシングでやったのが『過去の逆襲』なら、法廷でやったのがこちらだ。マークとエドゥアルドの関係も、始まりは対等な友人同士だった。片方だけが先に行ってしまったとき、残された側の記憶と行った側の記憶は完全に食い違う。デイムがアドニスに向ける言い分の理不尽さと正当さが同居する感じは、この映画を観たことがある人ほど飲み込みやすい。
ジョーカー(2019年)
『過去の逆襲』でこちらの感情が敵側へ流れてしまうなら、最初からその敵を主役に据えた映画を観たほうが早い。アーサーは何も持たず、社会の側から見れば加害者でしかない。それでもカメラが彼の側にあるだけで、観客は彼の言い分を聞いてしまう。デイムに肩入れした自分に少し戸惑った人には、その戸惑いを最後まで引き受けさせる2時間になる。
メダリスト(2025年)
本作に足りなかったものが、ここには全部ある。出遅れた側が、遅れたまま始めるという熱だ。フィギュアスケートを始めるには遅すぎる年齢の少女と、選手として届かなかったコーチ。二人とも持っていない側から出発する。『過去の逆襲』でトレーニングシーンに乗れなかった人ほど、こちらの練習シーンで前のめりになるはずだ。デイムの18年に胸が詰まったなら、なおさら合う。
📺 配信サービス別・視聴ガイド
『クリード 過去の逆襲』はNetflixでは配信なし|見放題はHulu
Netflixのラインナップに本作は無い。2026年8月25日時点で、定額で観る道はHuluの一本に絞られる。月額1,026円(税込)で、Huluは無料体験を実施していないぶん初月から課金される。それでも1本レンタルするより、シリーズの他作や関連作をまとめて観るほうが結果的に安く付く。
1本だけ観られればいいなら、Amazon Prime VideoかFODのレンタルでいい。プライム会員でも本作は見放題の対象外なので、そこは勘違いしないように。前2作『チャンプを継ぐ男』『炎の宿敵』はU-NEXTとHuluの両方で見放題になっているため、3本まとめて追うならHuluが一番手数が少ない。
視聴はこちらから
- Hulu:見放題
- Amazon Prime Video (30日間無料体験):レンタル
- Netflix:配信なし
- U-NEXT (31日間無料体験):配信なし(前2作は見放題)
📀 Blu-ray・円盤情報
試合の画で押してくる映画なので、環境が良いほど得をする。4K UHDとBlu-rayの2枚組なら、IMAXカメラが拾った汗と肌の質感が配信より一段はっきり出る。シリーズを棚に並べて通しで観返したい人向けだ。
📝 まとめ
『クリード 過去の逆襲』は、シリーズが師匠から完全に離れて立とうとした1本だ。その挑戦自体は理屈が通っているし、ジョナサン・メジャーズという発見もあった。彼が画面にいるあいだ、この映画は間違いなく面白い。それでも前のめりで観ていた時間は、前2作より確実に短かった。
理由は最後まで観るとはっきりする。この47年、シリーズを走らせてきたのは「持っていない側に賭ける快感」で、本作ではそれを敵役が持っていってしまった。仕掛けとしては新しく、感情としては据わりが悪い。守るために走る主人公は、追いかけていたころの彼より遠い。それでも、この記事を書きながら思い返しているのはアドニスの拳ではなくデイムの笑顔だ。この映画を切り捨てられないのは、たぶんそのせいだ。
⭐ 作品の特徴
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| ストーリー | ★★★☆☆(構造は面白いが主人公の動機が弱い) |
| 映像・演出 | ★★★★☆(IMAXのファイトは一級品、試合の編集は疑問) |
| 音楽 | ★★★☆☆(Gonna Fly Nowは最後まで鳴らない) |
| キャスト | ★★★★★(ジョナサン・メジャーズが全部持っていく) |
| 感動度 | ★★★☆☆(泣かせにはこない) |
| リプレイ性 | ★★★☆☆(1・2を観てからのほうが効く) |
うさぎ亭的おすすめ度
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆
7.5 / 10
強くなった主人公より、18年を奪われた男のほうが見たかった。