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結論から書く。『octopic!』を映像で観る価値は、いまのJuice=Juiceを最強のパフォーマンス集団だと思っている人ほど、その手前にいた先輩たちの大きさが分かるところにある。2019年12月4日、グループにとって初めての国立代々木競技場第一体育館。タイトルの「octopic!」は8を意味する octo と、話題を意味する topic を掛けた造語で、「話題の8人組」という意味だ。工藤由愛と松永里愛を新メンバーに迎えた8人が、そのまま公演の看板になっている。
この日は全国ツアーの千秋楽ではなく、単独で組まれた特別公演だった。金澤朋子が2代目リーダーになり、加入から半年の新メンバー2人が初めて大きな会場に立つ。私はこの日、代々木の客席にいた。
📺 『Juice=Juice Concert 2019 〜octopic!〜』はどこで観られる?【2026年9月版】
| サービス | 配信状況 | 無料体験 |
|---|---|---|
| U-NEXT | 見放題 | 31日間 |
| Hulu | 配信なし | なし |
👉 各サービスの詳細な違いはVOD比較7社徹底解説を参照。
2026年9月時点で、この公演を配信しているのはU-NEXTだけで、見放題・配信終了の予定も出ていない。Huluには無い。円盤との違いは特典映像の有無で、そこは記事の後半で分けて書く。
観るならU-NEXTがおすすめ。31日間の無料体験があり、申し込んだその日から観られる。解約もいつでもできる。Juice=Juiceの単独公演はU-NEXTに9本あり、うち8本が見放題なので、この1本から入って体験期間中に他の年の公演まで追える。
📅 U-NEXTで今月消える作品・入る作品はU-NEXT配信カレンダー(毎月更新)にまとめてある。
🎬 公式映像で当日の空気を
公式チャンネルがこの公演の1曲目を公開している。代々木のステージと客席の広さが最初の10秒で分かる。
公演情報
- 公演名:Juice=Juice Concert 2019 〜octopic!〜
- 日付・会場:2019年12月4日・国立代々木競技場第一体育館
- 出演:Juice=Juice(8人)金澤朋子・高木紗友希・宮本佳林・植村あかり・稲場愛香・段原瑠々・工藤由愛・松永里愛
- 曲数:23曲(アンコール2曲を含む)
- 円盤:Blu-ray(HKXN-50087・2020年4月15日発売・6,600円)。本編131分+特典映像20分22秒(リハーサル&バックステージ映像)、フォトブックレット封入。DVD版(HKBN-50245)もあり
- 配信:U-NEXT(見放題・本編)
📖 この公演の位置づけ|「話題の8人組」のお披露目と、初めての代々木
2019年のJuice=Juiceは、メンバーの出入りが続いた年だった。3月に梁川奈々美、6月17日に初代リーダーの宮崎由加が卒業し、その直前の6月14日に工藤由愛と松永里愛が加入する。リーダーは金澤朋子に代わり、5人組で始まったグループは8人になった。この8人で初めて立つ大きな舞台が、12月4日の代々木第一体育館だった。ツアーの締めくくりではなく、この日だけのために組まれた公演で、動員は約9,000人。当時のJuice=Juiceにとって過去最大の単独公演になった。
ときどき「代々木はガラガラだった」という言い方を見かけるので、数字で書いておく。国立代々木競技場第一体育館はアリーナ席まで使って12,898席の会場で、ステージから客席へ長い花道を引けば、その分だけ座席は減る。そこに約9,000人が入り、さらにライブビューイングとニコニコ生放送の中継まで行われたのがこの日だ。それまで日本武道館でツアーを締めていたグループが、一段大きい箱へ初めて出た公演ということになる。
セットリスト(Blu-ray収録順)
| # | 曲 |
|---|---|
| — | OPENING |
| 1 | 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? |
| 2 | プラトニック・プラネット |
| 3 | ロマンスの途中 |
| — | MC |
| 4 | シンクロ。 |
| 5 | 風に吹かれて |
| 6 | 銀色のテレパシー |
| 7 | 如雨露 |
| 8 | TOKYOグライダー |
| 9 | Borderline |
| — | MC |
| — | DANCE TRACK |
| 10 | 微炭酸 |
| 11 | あばれてっか?! ハヴアグッタイ |
| 12 | 地団駄ダンス |
| 13 | 愛のダイビング |
| 14 | 生まれたてのBaby Love |
| — | MC |
| 15 | Va-Va-Voom |
| 16 | Never Never Surrender |
| 17 | 私が言う前に抱きしめなきゃね |
| 18 | CHOICE & CHANCE |
| 19 | Fiesta! Fiesta! |
| 20 | GIRLS BE AMBITIOUS |
| 21 | Magic of Love (J=J 2015Ver.) |
| EN1 | 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? (New Vocal Ver.) |
| — | MC |
| EN2 | 未来へ、さあ走り出せ! |
MCと撮影タイムの中身はここでは書かない。曲順だけ見ても、デビュー曲『ロマンスの途中』やインディーズ時代の『私が言う前に抱きしめなきゃね』から、この日が初披露の新曲まで並んでいるのが分かる。
✨ 『octopic!』の見どころ|映像で観るならここを
「話題の8人組」の歌割りが、この日に決まる
この公演の設計でいちばん分かりやすいのは、本編の1曲目とアンコールの1曲目に同じ曲を置いたことだ。当時の最新シングル『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』で幕を開け、アンコールでもう一度、今度は工藤由愛と松永里愛が入った新しい歌割りで歌う。同じ日に同じ曲を2回、違う配分で聴かせる。8人になったグループのお披露目として、これ以上はっきりした見せ方はない。
加入から半年の2人が、いきなり最大規模の会場で多くの曲を初めて歌う。映像で観ると、そこを支えているのが先輩のほうだと分かる。当時から段原瑠々のパフォーマンスはハロー!プロジェクトの中で知られていたが、その段原もまだ若手だった。アンコールで歌割りが変わる場面まで観ると、本編で金澤朋子・高木紗友希・宮本佳林・植村あかりがどこを持っていたかが見えてくる。ソロパートでカメラが寄るぶん、現場よりも分かりやすい。
いまのセットリストでは会えない曲が並ぶ
23曲の並びが、この公演をもう一度観たくなる理由になっている。『CHOICE & CHANCE』『Magic of Love』のような大好きな定番曲はもちろん入っているが、目を引くのは『地団駄ダンス』『風に吹かれて』『如雨露』『銀色のテレパシー』のほうだ。最近はなかなかセットリストに入らない曲が、この日は普通に並んでいる。
当時まだ音源の出ていない新曲が2つ、2曲目と終盤に置かれている。『プラトニック・プラネット』と『Va-Va-Voom』だ。『Va-Va-Voom』は翌2020年4月の13thシングルに、『プラトニック・プラネット』は2022年のアルバム『terzo』に音源が入って、いまはどちらもライブの定番になっている。その最初の1回がこの映像に残っている。
もうひとつ、編成の話をしておく。U-NEXTにあるJuice=Juiceの単独公演9本のうち、稲場愛香・宮本佳林・高木紗友希の3人がそろって大きな会場に立っているのは、この公演だけだ(2018年の『OTODAMA SEA STUDIO』は海辺の小さな会場での公演になる)。この3人の歌とダンスをアリーナ規模で観たいなら、選択肢はここしかない。
代々木の音は、武道館より良かった
現場で受け取ったものは3つある。初めての代々木に対するグループ側の気合、客席の熱量、そして音だ。とくに音がよかった。この頃のハロプロは武道館でツアーファイナルを組むことが多く、大箱といえば武道館というイメージで通っていたが、私は代々木のほうが音が良いと感じた。会場全体が高揚していたのも、この箱の鳴り方と無関係ではないだろう。
ここがすごい!
- 本編とアンコールで同じ曲を歌割りを変えて2回。8人体制のお披露目がそのまま構成になっている
- 『プラトニック・プラネット』『Va-Va-Voom』の初披露が残っている
- 『地団駄ダンス』『風に吹かれて』『如雨露』など、いまは聴ける機会の少ない曲が並ぶ
- 稲場愛香・宮本佳林・高木紗友希がそろって大きな会場に立つ、U-NEXTでは唯一の公演映像
深いテーマ
新体制のお披露目として組まれた公演だが、いま観ると別の意味がついている。2013年のデビューから続いてきたメンバーが、若い2人を迎えて出したものがここに残っている。この先、編成は何度も変わっていく。8人がこの並びで大きな舞台に立ったのは、結果としてこの時期だけだった。
😅 ここが惜しい|2つだけ
1つ目は撮影タイムだ。この公演はハロー!プロジェクトがスマートフォンでの撮影を試験的に解禁した5公演の第一弾で、中盤にメンバーが撮影用のポーズを取りながら花道を歩く時間がある。現地では最高に楽しめた時間だった。ただ、映像作品として観ると多少カットしておいてもよかった。カメラを構える側にいるから楽しい時間で、映像で観るぶんには少し長い。
2つ目は特典が薄いこと。円盤に付いてくる映像は20分ほどしかなく、本編131分に対してもう少し入っていてもよかった。なおU-NEXTの配信は本編なので、特典が目当てなら円盤になる。
ここが残念…
- 撮影タイムは現地向けの企画で、映像では少し長く感じる
- 特典映像は20分のメイキング。本編の長さに比べると物足りない
🎭 印象的なシーン
2曲目、誰も知らない曲が代々木で鳴る
オープニングの入りも、稲場愛香・段原瑠々・工藤由愛・松永里愛の4人で見せるダンスブロックも良かった。それでも1曲だけ挙げるなら2曲目になる。『プラトニック・プラネット』の初披露だ。音源も出ていない打ち込みのダンスナンバーを、初めての大舞台の2曲目という早い位置に置いている。客席は当然この曲を知らない。それでも私は、その場で「めちゃくちゃいい曲だ」と思った。いま定番として歌われているのを見ると納得がいく。
💭 視聴後の感情
Juice=Juiceにとって、ひとつの到達点だったと思う。5年以上ステージに立ち続けたメンバーが最高の状態で、加わったばかりの2人を歌の面から支えている。若手だった段原瑠々も、ルーキーだった工藤由愛・松永里愛も、その上に乗って大舞台を渡りきった。いまのJuice=Juiceから入った人にこそ、この8人を観てほしい。
こんな方におすすめ!
- 2025年のヒット曲『盛れ!ミ・アモーレ』からJuice=Juiceを知って、過去の映像を遡りたい人(特におすすめ)
- 金澤朋子・高木紗友希・宮本佳林がそろった時期の歌を聴きたい人
- 段原瑠々・工藤由愛・松永里愛の、まだ若手だった頃を観たい人
📺 配信サービス別・視聴ガイド
👉 観るならU-NEXT(31日間の無料体験あり)。各サービスの違いは下にまとめた。
『octopic!』はどのサブスクで観るのがおすすめ?
選択肢はU-NEXTだけになる。31日間の無料体験で本編を最後まで観られるので、まずここから入るのが早い。同じ体験期間で他の年の公演も観られるので、この8人のあとに2021年の横浜アリーナ、2023年と2024年6月の武道館へ進むと、編成の変わり方がそのまま追える。
視聴はこちらから
- U-NEXT (31日間無料体験):見放題
- Hulu:配信なし(2026年9月時点)
U-NEXTをすすめる3つの理由
何が見れる?月額は実際いくら?を1ページで
Blu-rayで観られるもの
Blu-rayは本編131分に特典映像20分22秒が付く構成で、フォトブックレットが封入されている。特典はリハーサルとバックステージの映像だ。配信は本編だけなので、ここまで観たい人は円盤になる。
🎬 このライブが好きなら、このライブも
3本ともU-NEXTで見放題。「大きな会場をどう鳴らすか」という軸で、Juice=Juiceの中から1本と、外から2本を選んだ。
Juice=Juice Concert 2021 〜FAMILIA〜 金澤朋子ファイナル(2021年11月24日・横浜アリーナ)

『octopic!』のちょうど2年後、同じくアリーナ規模の公演で、2代目リーダー金澤朋子の卒業公演にあたる。この2年のあいだに宮本佳林と高木紗友希がグループを離れ、井上玲音と、2021年7月加入の有澤一華・入江里咲・江端妃咲が加わった。『octopic!』の8人のうち、この日のステージに立っているのは金澤を含めて6人だ。続けて観ると、代々木で先輩が引き受けていた歌の重心が、2年でどこへ移ったかがそのまま分かる。
サカナクション『SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session』(2019年6月14日・ポートメッセなごや)

ハロプロの外から1本。『octopic!』と同じ2019年に行われた公演で、客席を囲むようにスピーカーを組んで音を鳴らす「6.1ch Sound Around」形式になっている。広い会場の音をどう作るかに全部を振ったライブで、アイドルの生歌とバンドの生演奏という違いはあっても、聴きどころは同じところにある。代々木の音の良さで気分が上がった人には、この設計を観てもらいたい。公式チャンネルがダイジェストを公開している。
Perfume『ネビュラロマンス』Episode 1/Episode TOKYO DOME(2025年・全国アリーナツアーと東京ドーム)
もう1本は、ダンスと歌で大きな箱を持たせる側から。アリーナツアーの「Episode 1」と、その締めくくりの東京ドーム公演「Episode TOKYO DOME」が両方入っている。活動をいったん止める前の周年ライブで、演出の規模でいえばこの記事で挙げるなかで最大だ。9,000人の代々木がどのくらいの大きさだったかは、ドームの絵を観たあとのほうがつかみやすい。公式チャンネルがアリーナツアーのハイライトを公開している。
Juice=Juiceの9公演の一覧と観る順はJuice=Juiceのライブ映像ガイドにまとめてある。
📝 まとめ
『octopic!』に残っているのは、8人になったJuice=Juiceが初めての大舞台で出したものだ。本編とアンコールで歌割りを変えて同じ曲を聴かせる構成、いまは機会の少ない『地団駄ダンス』『風に吹かれて』、そして『プラトニック・プラネット』の初披露。3つとも配信の本編に入っている。
無料体験の31日で観るなら、この1本を先に、2年後の『FAMILIA』を続けて観てほしい。代々木で先輩が持っていた歌の重心が、2年でどこへ動いたかがそのまま分かる。
⭐ 作品の特徴
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| パフォーマンス | ★★★★★ |
| セットリスト | ★★★★★ |
| 演出・構成 | ★★★★★ |
| カメラ・編集 | ★★★★☆ |
| 音 | ★★★★★ |
| 満足度 | ★★★★★ |
うさぎ亭的おすすめ度
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆
9.0 / 10
「話題の8人組」が初めての代々木で出した、ひとつの到達点。
