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『ジョン・ウィック』は、公開順に1作目→チャプター2→パラベラム→コンセクエンスと観れば、そのまま時系列順になる。本編は4作で、合わせて523分。2作目以降はどれも前作の終わりを受けて始まるので、並べ替える余地は無い。
本編4作のレビューは、どれもうさぎ亭に揃っている。4本を横に並べると、物語は作を追うごとに細くなり、アクションだけは毎回やり方を変えて更新され続けた、という形が浮かぶ。
本編のほかに、スピンオフが2本ある。映画『バレリーナ』とドラマ『ザ・コンチネンタル』で、どちらもPrime Videoでしか見放題になっていない。この2本をどこに挟むかも、次の順番の節で答えている。

🗂 ジョン・ウィックの見る順番(公開順=時系列順)
| 順 | 作品 | 日本公開 | 上映時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | ジョン・ウィック | 2015年10月 | 101分 |
| 2 | ジョン・ウィック:チャプター2 | 2017年7月 | 122分 |
| 3 | ジョン・ウィック:パラベラム | 2019年10月 | 131分 |
| 4 | ジョン・ウィック:コンセクエンス | 2023年9月 | 169分 |
4本はほぼ地続きだ。2作目は1作目のわずか数日後から始まり、3作目は2作目の幕切れの直後から、4作目は3作目の結末を受けて始まる。公開順と話の順がずれる箇所は一つも無い。
スピンオフ2本はどこに挟む?
『バレリーナ:The World of John Wick』(2025年・125分)は、時系列でいえばパラベラムとコンセクエンスのあいだの話になる。舞台は、3作目でジョンが最初に頼るバレエ団の姿をした殺し屋の育成組織で、キアヌ・リーブスもジョン役で出ている。観るならパラベラムのあとがいい。
『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』(2023年・全3話)は、1970年代のニューヨークで、若き日のウィンストンがコンチネンタル・ホテルを手に入れるまでを描く前日譚だ。時系列ではいちばん前に来るが、1話がおよそ1時間半ある連続ドラマなので、本編でホテルの決まりごとを知った状態で入れるよう、本編4作のあとに回す順番をすすめる。
なお、この2本は筆者がまだ観ていないので、ここでは位置と観られる場所だけを書いている。
飛ばしていい作品はある?
本編4作は、どれも飛ばせない。いちばん抜きたくなるのは3作目だと思うが、4作目の冒頭はパラベラムの結末を前提に説明なしで始まるので、抜くと話がつながらなくなる。スピンオフ2本は、観なくても本編の筋は追える。
全部で何時間かかる?
本編4作は、101分+122分+131分+169分=523分(約8時間43分)。1本目の101分から4本目の169分まで、作を追うごとに長くなっていく。スピンオフまで入れると、ここに『バレリーナ』の125分と『ザ・コンチネンタル』全3話が加わる。
📺 どこで観られる?【2026年9月版】
| サービス | 本編4作 | バレリーナ | ザ・コンチネンタル | 無料体験 |
|---|---|---|---|---|
| Amazon Prime Video | 見放題 | 見放題(独占) | 見放題(独占) | 30日間 |
| U-NEXT | 見放題 | 配信なし | 配信なし | 31日間 |
| DMM TV | 見放題 | 配信なし | 配信なし | 14日間 |
| Hulu | 見放題 | 配信なし | 配信なし | なし |
| Netflix | 見放題 | 配信なし | 配信なし | なし |
👉 各サービスの詳細な違いはVOD比較7社徹底解説を参照。
2026年9月27日時点の配信状況。配信は変動するため、最新情報は各サービスの公式サイトでも確認してほしい。
本編4作が目当てなら、まず今入っているサービスを確かめてほしい。表の5社すべてで、4本とも見放題になっている。
話が変わるのは、スピンオフまで観る場合だ。『バレリーナ』も『ザ・コンチネンタル』もPrime Videoの独占で、ほかのサービスには無い。本編4作とスピンオフ2本の計6本が1か所で揃うのは、Prime Videoだけになる。30日間の無料体験があるので、未加入なら期間中に6本を通して観られる。
本編の4本だけを今夜から観るなら、U-NEXTの31日間無料体験でも4本とも揃っている。
📅 Prime Videoで今月消える作品・入る作品はPrime Video配信カレンダー(毎月更新)にまとめてある。
📅 BS12で10月に4週続けて放送
テレビで追うなら、BS12が本編4作を順番どおりに放送する。
| 放送日時 | 作品 |
|---|---|
| 10月10日(土)19:00 | ジョン・ウィック |
| 10月11日(日)19:00 | ジョン・ウィック:チャプター2 |
| 10月17日(土)19:00 | ジョン・ウィック:パラベラム |
| 10月24日(土)18:20 | ジョン・ウィック:コンセクエンス |
1作目と2作目は土日の連続なので、最初の週末で2本まで進む。スピンオフ2本は放送されないので、そちらは配信で補うことになる。
👥 ジョン・ウィックの登場人物と相関図(1作目)
1作目の始まりの時点の主な14人と所属を、1枚にまとめた。2作目以降に出てくる顔ぶれと、各作の結末は載せていない。

1作目の敵は、ニューヨークのロシアン・マフィア、タラソフ・ファミリーだ。ボスのヴィゴはかつてジョンを雇っていた男で、その息子ヨセフが、相手が誰かも知らずにジョンの家を襲うところから話が始まる。殺し屋のためのホテル「コンチネンタル」のウィンストンとシャロンは、本編4作すべてに出てくるので、ここで顔と名前を覚えておくと2作目以降も追いやすい。人物ごとの関係の読み方は、1作目のレビューに書いた。
| 所属 | 名前 | どんな人 | 演じた俳優 |
|---|---|---|---|
| ジョンの家 | ヘレン・ウィック | ジョンの妻。ジョンが殺し屋をやめるきっかけになった人で、物語の冒頭で病に倒れ、夫に一匹の子犬を遺す | ブリジット・モイナハン |
| ジョンの家 | ジョン・ウィック | かつて裏社会で恐れられた伝説の殺し屋。ヘレンと出会って5年前に足を洗い、郊外で静かに暮らしていた | キアヌ・リーブス |
| タラソフ・ファミリー(ロシアン・マフィア) | ヴィゴ・タラソフ | ニューヨークを拠点にするロシアン・マフィアのボス。かつてジョンを雇っていて、その腕を誰よりもよく知っている | ミカエル・ニクヴィスト |
| タラソフ・ファミリー(ロシアン・マフィア) | ヨセフ・タラソフ | ヴィゴの息子。父の威光をかさに着る青年で、ジョンの愛車に目をつけ、仲間を連れてジョンの家に押し入る | アルフィー・アレン |
| タラソフ・ファミリー(ロシアン・マフィア) | アヴィ | ヴィゴの右腕で、組織の顧問弁護士。ロシア語が分からず、ロシア語で話しだすヴィゴに手を焼いている | ディーン・ウィンタース |
| タラソフ・ファミリー(ロシアン・マフィア) | キリル | ヴィゴの腹心で、手下たちをまとめるリーダー格。ボスの息子ヨセフの身辺を守る役目を任されている | ダニエル・バーンハード |
| タラソフ・ファミリー(ロシアン・マフィア) | ヴィクター | ヨセフの友人で、護衛も兼ねる。ヨセフと一緒にジョンの家へ押し入った一人 | トビー・レナード・ムーア |
| コンチネンタル・ホテル(殺し屋のためのホテル) | ウィンストン | 殺し屋たちが泊まるコンチネンタル・ホテルのオーナー兼支配人。ジョンの古い友人で、彼を本名のジョナサンと呼ぶ | イアン・マクシェーン |
| コンチネンタル・ホテル(殺し屋のためのホテル) | シャロン | コンチネンタル・ホテルのフロントに立つコンシェルジュ。訪れたジョンを丁重に迎え、部屋を手配する | ランス・レディック |
| ジョンの旧知 | マーカス | 狙撃を得意とするベテランの殺し屋。ジョンとは古い友人で今もつきあいがあり、ヘレンの葬儀にも姿を見せた | ウィレム・デフォー |
| ジョンの旧知 | オーレリオ | 自動車整備工場のオーナーで、ジョンの友人。表の商売の裏で、盗まれた車の引き取りや解体も請け負っている | ジョン・レグイザモ |
| ジョンの旧知 | チャーリー | 裏社会の「掃除屋」。金貨と引き換えに部下を連れて現れ、現場をきれいに片づけていく。ジョンとは顔なじみ | デヴィッド・パトリック・ケリー |
| 殺し屋 | ミズ・パーキンズ | ジョンとも顔見知りの女殺し屋。ヴィゴがジョンにかけた懸賞金に目をつけ、ジョンの命を狙う | エイドリアンヌ・パリッキ |
| 殺し屋 | ハリー | ジョンと顔なじみの殺し屋。ホテルでジョンと顔を合わせる | クラーク・ピータース |
🔥 4作を並べて見えること|このシリーズの強み
銃撃戦を、組み手として撮った
1作目が持ち込んだのは、撃ち合いを格闘の延長として見せる撮り方だった。組み付いて体勢を崩し、距離がゼロになったところで引き金を引く。カメラはその流れを途中で切らない。監督のチャド・スタエルスキは『マトリックス』でキアヌ・リーブスのスタントダブルを務めた人で、編集で速く見せるより、体の動きをそのまま見せるほうを選んでいる。「ガンフー」と呼ばれるこの手触りが、4作を通した土台になった。
説明されなかったホテルと金貨に、2作目以降で理由がつく
1作目では、支払いに使われる金貨も、死体を運び出す業者も、殺し屋しか泊まれないホテルも、何の説明も無いまま出てくる。2作目で血判の誓印とホテルの掟、その上に立つ主席連合が出てきて、3作目では連合から裁定人が送り込まれ、4作目では連合の古い掟に残る決闘が出口になる。世界の仕組みが作ごとに一段ずつ見えてくるので、次を観る理由が毎回用意されている。続けて観るほど面白くなる作りだ。
アクションは、毎回やり方ごと入れ替わる
4本を並べると、ここがいちばんはっきりする。1作目は組み手の銃撃戦、2作目は出かける前の支度(仕立て屋と、銃をワインのように薦める武器商人)、3作目は図書館の本や骨董のナイフや馬といった手元にある物、4作目は天井の上から見下ろしたままの長回しと、夜明けまで続くパリの連戦。1本の中では同じ手順が続いて先が読める場面もあるが、作をまたいで同じ見せ方を繰り返したことは無い。
🐶 ジョン・ウィックと犬|4作で犬の役目が変わっていく
このシリーズは犬から始まる。1作目で、亡き妻が遺したビーグルの子犬デイジーがマフィアの息子に殺され、それがジョンを復讐へ向かわせる。ラストでジョンは保護施設からピットブルを1匹連れて帰る。
2作目では、犬はほとんど前に出てこない。ジョンを動かすのは昔押した血判で、最初の動機からは離れていく。3作目になると、ジョンが助けを求めるソフィアの2匹の犬が、彼と一緒に戦う側に立つ。4作目では、懸賞金を狙う賞金稼ぎのノーバディが犬を連れて登場し、その犬が終盤の展開に関わってくる(詳しくは4作目のレビューのネタバレ節で)。
1作目では奪われる側だった犬が、作を追うごとにジョンの隣へ来る。なお、動物が傷つく場面が苦手なら、1作目の序盤だけは覚悟がいる。
😅 4作を通して残る欠点
物語は、作を追うごとに細くなる
1作目でジョンが相手にしたのは、ロシアン・マフィアの一家だった。4作目では、裏社会を束ねる連合から全権を預かった侯爵が相手になる。敵が大きくなるほど、ジョンがこの戦いの先でどんな暮らしに戻るつもりなのかは見えにくくなる。筋そのものはどの作もほぼ一本道で、物語のひねりを楽しみに観るシリーズではない。4作目でひとまずの区切りはつくが、2作目と3作目は答えを次へ持ち越したまま終わる。
緊張より、笑いと見世物が前に出てくる
3作目のレビューにも書いたとおり、1作目の緊張は作を追うごとに薄れていく。代わりに画面を埋めるのは、撃っても起き上がってくる防弾装備の敵や、間合いの内側へ順番に踏み込んでくる刺客たちだ。見世物としては豪華になったぶん、ジョンが本当に死ぬかもしれないと身構える場面は減っていく。
4作目は169分ある
101分で始まったシリーズは、4作目で169分になった。見せたい戦いを全部残した結果の長さで、大阪・ベルリン・パリと舞台が切り替わる区切りで止めながら観るのが向いている。
アクションの更新を観るつもりなら、4本のどれにも新しい見せ方が一つ以上ある。物語の決着を目当てにするなら、ひとまずの区切りがつくのは4作目だ、とだけ覚えておいてほしい。
🔭 ジョン・ウィック5はいつ?|続編とスピンオフの今
2025年4月、ライオンズゲートが『ジョン・ウィック:チャプター5』を進めていると正式に発表し、キアヌ・リーブスとチャド・スタエルスキ監督がそろって戻ることも伝えられた。2026年9月時点で、公開日は発表されていない。ネット上には公開年を言い切っている記事もあるが、公式の発表ではない。
ほかには、4作目で登場した盲目の殺し屋ケインを主人公にしたスピンオフ『Caine』が、ドニー・イェンの監督・主演で進んでいる。こちらも公開日は決まっていない。
⚠ ネタバレ|4作目でジョン・ウィックは死んだのか
ここから先は4作目の結末に触れる。
はっきり死んだとは描かれていない。夜明けの決闘のあと倒れたジョンには墓が建つが、遺体が映る場面は無い。その終わり方のうえで5作目の製作が発表されている、というのが今の状態だ。墓石に刻まれた言葉が何を意味するかは、4作目のレビューのネタバレ節で書いている。
🧭 各作のレビューはこちら
ジョン・ウィック(2014年・101分)
妻の形見の子犬を殺された元殺し屋が、封印していた道具を掘り出して復讐に出る。筋は単純そのもので、そのぶんガンフーの手触りとキアヌの佇まいだけで押し切る原点の1本だ。うさぎ亭の点数は6.5。背中の刺青の意味もこの記事で扱った。

ジョン・ウィック:チャプター2(2017年・122分)
静かな暮らしに戻りかけたジョンの前に、昔の誓印を持った男が現れる。ローマでの仕事を片づけたあとはニューヨークじゅうの殺し屋に追われる展開で、動機が弱くなった代わりに、世界の決まりがここで一気に見えてくる。点数は4作の中で高いほうの7.0をつけた。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年・131分)
掟を破って追放されるまでの猶予1時間から、休みなく走り出す3作目。戦い方の種類はシリーズで最も多いが、話は4作目へ手渡す形で幕を下ろす。点数は6.5で、単体では決着しないと分かって観れば、戦い方の多さを素直に楽しめる。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年・169分)
盲目のケイン(ドニー・イェン)と大阪のシマヅ(真田広之)が加わり、新しく入った2人の戦いにも見どころが広がった4作目。シリーズ最長の169分なので、配信で区切りながら観るのが向く。点数は7.0。

👉 ジョン・ウィック4『コンセクエンス』はひどい?169分の長さと一本道の筋
❓ よくある質問
ジョン・ウィックは全部で何作ある?
本編の映画が4作。ほかにスピンオフ映画『バレリーナ』と、前日譚のドラマ『ザ・コンチネンタル』(全3話)がある。
3作目のパラベラムは飛ばしてもいい?
抜くと4作目の冒頭がつながらない。コンセクエンスはパラベラムの結末を前提に始まる。
バレリーナはどのタイミングで観ればいい?
パラベラムを観たあと。時系列は3作目と4作目のあいだで、日本ではPrime Videoが見放題で独占配信している。
ジョン・ウィック5はいつ公開される?
製作は2025年4月に発表済みだが、公開日は2026年9月時点で未発表。
シリーズを全部まとめて観られるサービスは?
本編4作だけなら5社のどれでも観られる。スピンオフ2本まで含めて揃うのはPrime Videoだけ(2026年9月27日時点)。
📝 まとめ
『ジョン・ウィック』は公開順に4本観ればいい。『バレリーナ』はパラベラムのあとに、『ザ・コンチネンタル』は本編を観終えてから足す。
物語は作を追うごとに細くなった。アクションの手数だけは、4本のどこでも減らなかった。5作目の公開日はまだ出ていないので、それまでに4本と、観られるならスピンオフまで追いついておくといい。
🔥 ほかのアクション作品も探すなら、アクション映画・アニメおすすめ10選にもジョン・ウィックを入れている。